オススメ本『しないことリスト』

 

しないことリスト (だいわ文庫)

しないことリスト (だいわ文庫)

 

 

 

「仕事はダルいし、週末の予定もなんだかめんどくさい。もっとラクに生きたい。だらだらしたい。」

上記のような感情と付き合うヒント集みたいな本の紹介です。

 

この本は、毎日の生活に少しだけ疲れてしまった人に読んでほしい。

あとは、口癖で「ダルい」「めんどくさい」が多い人に是非読んでほしい。とても合うと思います。

 

著者は終始一貫して、

なるべくラクをしてイヤなことをしない。エネルギーは好きなこと・興味のあることに注ごう。

という省エネ的生き方を提案します。

 

まじめな性格の人は自分から休んだり、ラクするのが苦手に思う。手を抜いているような罪悪感が湧く。この本はいろいろなことを「しない」提案集です。もちろん理由も説明されているので休むのが苦手な人も自分を納得させるいい理由が見つかるはずです。

 

例えば「LIST-16 イヤなことをしない」では

うまくいくかはタイミングの問題とし、

 興味のないことや嫌いなことをイヤイヤやる必要はないので、できるだけ自分が面白いと感じられることだけしよう。

 心が健康で余裕がある状態なら、自然といろんな新しいものに興味が湧いて、そのときの自分に必要なものが面白く思えてくるはずだ。

 もし、この世にあるものが何一つ面白いと思えないときは、それは精神か肉体が疲れきっているということなので、少し休憩しよう。

と「つらくてもがんばらなきゃ」を否定する。

 

例えば「LIST-29 何かのためにしない」では

 何が言いたいかというと「楽しさというのは結果じゃなくそこに至るまでのプロセスに宿る」ということだ。

と、コンサマトリー(自己充足的)という社会学の概念を具体例に

 そもそも人の人生は、何か大きな意義のために生きるというものではなく、その「生そのもの」を充実させるためにあるのだ。

 何の役に立つかとかややこしいことは考えずに、素直にやりたいと思えることをやろう。

と結論する。

 

著者について

著者は元「日本一のニート」のpha氏。

京都大学卒業後に3年間会社員として勤め、28才のときに会社をやめる。

インターネットが好きなひとが集まるシェアハウス「ギークハウスプロジェクト」の発起人。

「できるだけ、ラクに、自由に生きていくにはどうしたらいいか」をテーマに何冊か本を出している。

あと、飼っている猫がかわいい。

 

先日、仕事に疲れて休職中の友人と会ったときに「人生何が楽しい?」と聞かれたときの返答のベースになった本の1冊である。その時に何と答えたかはまた書くかもしれないし、面倒だから書かないかもしれない。